お菓子を作って食べるのが大好きなのですが、焼き菓子が特に大好き。自分で作ると焼けるまでの幸せな香りを楽しめたり、焼き立てでしか味わえないフカフカ感やホロホロ感を、冷ましたあとの倍以上の香りと一緒に味わえるんです。焼き菓子やパンの焼き立ての香りって、どうしてあんなに美味しいんでしょうね。あの香りを思い切り吸い込む瞬間がとても幸せで大好きです。
今回書くのはウィークエンド。ウィークエンドシトロンやケークシトロンなど呼び方がいくつかありますが、たっぷりレモンを使ったバターケーキにグラスアローやフォンダンでコーティングをしたお菓子です。『え、それならウィークエンドなんて言わなくていいじゃん』とチラリと思ってしまいますが、『週末に大切な人と食べたいお菓子』という素敵な意味が込められたフランスの伝統的なお菓子なんです。
そんな素敵なお菓子なので、ウィークエンドと紹介させていただいております。そして、このケーキはレモンを丸々1個分、皮までケーキに入れて味と香りを楽しむケーキなので、割高ではありますが国産のレモンで作ります。
バター、砂糖、卵を合わせ、絞ったレモン汁を大さじ2杯…のはずが間違えて全量投入…。あちゃー。グラスアロー用にとっておくべきだったレモン汁まで入れてしまいました。入れてしまったものは戻せないのでひとまずしっかり混ぜて乳化させます。その後、ふるっておいた粉類を加えて型に流し、オーブンへ。
この時に、レモン汁全量投入による水分増加を加味してオーブンの温度と焼成時間を調整するべきだったのにそれをせず焼き始めてしまった…。その結果、焼き色はOKなのに中まで火が通っていないケーキになってしまったので、アルミホイルをかぶせてなるべく焼き色がつかないようにして追加焼成。焼き色強めになってしまいましたがそれ以外はGOODなケーキに焼き上がりました。
焼き上がったケーキにレモンのグラスアローをかけたいのですが…ほんのすこーししかレモン汁がないので白ワインを使ってグラスアローを作ることに。酒臭くなるかなと少し心配しましたが、全くそんなことはなくむしろ美味しく仕上げられたなと思います。もう少し多めに作っておいてもよかったかなと思いましたが…まあ、いいでしょう。
色々な失敗が重なっていますが、最終的には美味しくできたのでよかったです。ちゃんと作れればもっと美味しいはずなのでもう1回作りたいですね。これは。
お菓子をつくるといつも反省点がいっぱいですが、それはそれで楽しいです。次はもっと美味しいお菓子を作るぞというワクワクした気持ちと、リベンジに燃えるような気持ちになります。何も気にしなくてもいいなら、納得がいくまで毎週同じお菓子を作りたいくらいなのですが、材料費や食べることを考えるとなかなかそうはいかないのがもどかしいです。
美味しく作れるようになったら色んな人にお届けできたらいいな、と思うのですが、そのためには普段の食事のために使うキッチンとは別のキッチンを用意しなくてはいけないので、すぐに実現とはいきませんがいつか叶えられたらいいなと野望を抱いております。