まるで肌そのものの様なヌメ革。それが飴色になるなんて、とても不思議じゃないですか?日に焼けていくんだから、当たり前っちゃあ、当たり前なんですけど。水に弱かったり傷がつきやすかったりするのが難点かもしれませんが、変化を楽しむのにピッタリな素材だなと思います。

ヌメ革というものの存在を知った頃は革靴の扱いについて、とりあえず困らない程度しか知らない今よりもさらに知識がなく、慣れも無かったため、購入するまでは雨に濡らさないで履けるかなとか、上手にお手入れできるかなとか今になると『なーにを心配しとるんだ』と思うような事で不安になっていました。しかし、この記事を書くにあたり改めてヌメ革について調べてみたらそれもそのはず。納得しました。

  • 日光浴させなくてはいけない
  • 汚れやすい
  • 水や油に弱い
  • 傷がつきやすい

このような注意が書いてあるサイトが多数。革の扱いに慣れていない人が見て、大変そうだなぁと思わない人はいないんじゃないかな。…事実ではあるから仕方ないんだけど。追い打ちをかけるかのように

ヌメ革は上級者向けの素材

と記載のあるサイトまでありました。だいぶ大きなことを言っているなぁ~、と思える余裕が今はありますが、当時はそんな余裕あるわけがない。そりゃヌメ革買うのに不安にもなるわ。せっかく素敵な経年変化の魅力に惹かれて購入したいと思った気持ちを無理やりしまい込みそうになります。確かにデリケートではあるけれども雨の日には履かずに、ジメジメした場所に保管しなければ取り返しのつかない事にはならないんじゃないかなぁ。迷っている人がいるなら買っちゃってほしいです。適当でも意外と大丈夫です。

大丈夫と言っちゃうのも一応経験に基づくものでして、適当に言っているわけではないですよ。革の扱い初心者がだったわたしが、上級者向け素材のアイテムを買いました。今でも初心者にちょろっと毛が生えた程度ですがなんのトラブルもなく変化を楽しんでいます。

前置きがうんと長くなりましたが、わたしが持っているヌメ革アイテムはお財布と同じ、Leather & Silver MOTOの靴でございます。とっても素敵でしょう?

ヌメ革、ウィングチップ、平紐、レザーソール、確か…グッドイヤーウェルト製法。

買ったばかりの頃は本当に肌色という感じで、あまりにもおろしたて感が強くて履くのが少し恥ずかしかったです。初めてのレザーソールでコツコツ、と乾いた靴音が鳴ることも、かっこいいけど…ちょっとこっぱずかしいような気もしていました。現在はただただ、いい音だなあと履く度にひとりむふふとしておりますが。めざせ飴色!と2016年に購入しましたが、飴色はまだまだ遠いですねぇ。いかんせん履く頻度が低い…絶対に雨が降らない日に履くようにしているのと、楽チンなビルケンやローファーを履きがちになっちゃうのが原因ですね。天気に関しては絶対ということが無いので、車で出かける時には予備用に別の靴を一緒に積んで出かけることもあります。なんて面倒なことをしているんだろう。だけど好きだからしょうがないんだなぁ。

購入当時はMOTOのサイトのWomen’s Shoes一覧に掲載されていたのですが、いつの間にかなくなっていました。それに気づいてからしばらく経った後にリペアとカスタムのためにお店に持って行った際に「廃番のモデルですね」と言われ、驚きと同時に『なるほど、それでか』と納得しました。まだサイトに掲載があった時にはウィングチップのブーツやローファーなど、とてもバリエーション豊富だったのですが現在は3型しか載っていません。店頭に行けば置いてはあるのですが、都内に行く機会があまりないのでサイトで見ることができると嬉しいなというのがファンとしての気持ち。お手入れや経年変化を楽しむとか、良いものを永くみたいな、男性思考というのかな、MOTOの悪口を言うわけじゃなく『キラキラしていない』女性向けの革靴の需要が多くはないだろうということは購入する側でもなんとなく分かるので仕方ないのかなとも考えますが、ちょっと残念です。サイトで見れないから、と理由をつけて店舗へ向かい、実際に見て試着したら帰路についた時になぜか荷物が増えてる、という怪奇現象が起こることも怖いですね。怖いのに何とも言えない満足感と高揚感があるんですよね。中毒性があるかもしれません。うん、とても怖い。一種の病気でしょうか。

購入から約1年のメンテ後写真。
坂口健太郎さんのファンの方すみません。
他意はありません。むしろ好きです。

シミなどのトラブルは無く履けていましたが、靴紐を通す穴(表側に金具がついてなくてもハトメって言って良いのかしら)の裏側についていた金具が取れてしまったのでリペアに持っていくことに。せっかく持っていくならと、トゥスチールも付けてもらうことにしました。ハーフラバーと迷いましたがレザーソールならではの靴音が好きなのでトゥスチールを選択。何日ほど待ったか忘れてしまいましたが、かっこよくなって帰ってきました。平紐だったのが丸紐になっているのは元々使っていた平紐の端がほつれてしまったからです。「丸紐も素敵ですね」とMOTOの店員さんに褒めていただいた記憶があります。お世辞かもしれませんが嬉しかったです。

購入から満3年くらいの時の写真。
履く前日に、キルトを付けて履くかどうか
迷っていて撮った写真だった気がします。

履く頻度が少ないとはいえ、いつの間にやら4年目。晴れている日に履いたり、たまにお手入れしたりしていましたから、素敵な色になってきていました。購入前はお手入れ難しそう…とビビっていましたが、なんてことなかったです。履く前後に軽くブラッシングして、履いた後には放置して乾かして、適当なタイミングでシューツリーを入れる、半年に1回くらいの頻度でお手入れをする。たったこれだけ。かかとを擦らないで歩くとかつま先をぶつけないように注意するとか、の他の靴にも共通することはもちろん気をつけていますが、前述したとおり、水に濡らすとか湿気の多い場所に保管しなければヌメ革だからといってそんなに神経質にならなくても大丈夫でした。水に弱いとされるコードヴァン(ヴ でちょっとカッコつけた)もそんな感じなんじゃないかなぁ。持ってないので想像ですが。

スチールを付けてから、カッコ悪いことに『あれ?小石踏んだかな?』と勘違いしてソールの確認をしてしまうことがありましたが、今はコツコツとカチカチの2つを楽しんでおります。それから、履くときの気分でarancioLeatherのキルトをつけたり外したりして2種類のギャップも楽しんでおります。今の色もとっても好きなのでこのままでいてほしい気もしますが、飴色に変化していくのを今後も楽しんでいこうと思います。

コメントを送る